Fall Guys: Ultimate Knockout

高評価

• 24種類のイベント
• 15分間の爽快なゲームプレイ
• 直感的な操作で、すぐに覚えられる

低評価

• 各イベントのクオリティにばらつきがある
• ローカルCo-opやソロのゲームモードはない

Fall Guys」は見た目はキュートで破天荒だが、このプラットフォーム型バトルロイヤルは、競争心の強い友人や家族の間ですぐに争いの種になりかねない。従来のバトルロイヤルのような軍用ハードウェアはなく、丸々としたアニメのキャラクターたちと、キャンディカラーで彩られた遊び心あふれる世界観が特徴だ。各マップや各目標の奇妙な点を学ぶこともできるが、成功には偶然が大きく関わってくる。

プレイヤーは、球根のようでほとんど形がわからない「Fall Guys」を操り、さまざまなコスチュームで個性と色彩を与えることができる。Wipeoutのエピソードを見たことがある人なら、このゲームの基本的な前提は理解できるだろう。キャラクターはサディスティックな障害物コースに落とされ、最後まで競争する。ラウンドごとに、失格やゴールへの到達が遅すぎるなどの理由で競技者の数が減り、最後に立っているのは1人だけとなる。障害物はバラエティに富んでいてイライラさせられるし、そのほとんどが「Fall Guys」のゆるくてワイルドな物理エンジンを利用して極悪非道な結果を生み出している。目に見えない障害物に足をすくわれるのはよくあること。転倒したライバルのせいで、見えている障害物に叩きつけられるのも、それと同じくらいありがちなことだ。このゲームは、勝つことを強く求める一方で、各イベントに十分なランダム性を持たせているため、負けてもそれほど苦にならないタイプである。

バトルロイヤルの典型として、大会には多くの人が参加できる。ゲーム開始時は60人の競技者がおり、序盤はその中に紛れ込みやすいかもしれない。後半のステージに進むと、ライバルを直接確認できるようになる。膨大な種類のばかげたアクセサリーは、そうでなければはっきりしないブロブ同士を際立たせるのに大いに役立っている。

競技の大半を占めるこの足競走は、競争相手を絞り込む最も効果的な方法のひとつだが、それ以外の競争相手も用意しておく必要がある。このような競技でも、競争力の必要性は変わりませんが、パーティーゲームからヒントを得て、多様な体験を提供します。鬼ごっこや尻尾取りはよくありますが、回転するポールをリズミカルに飛び越えるミニゲームや、卵を奪い合うスクランブルゲームなど、さまざまなバリエーションがあります。また、チーム対抗のゲームも多く、勝ち負けを競うイベントの合間には、嫌が応にも協力が求められる。全部で24種類のイベントがあり、その中からランダムに選ばれる。

しかし、複雑さを心配するプレイヤーには、必要なことはすべて数個のボタンで操作できるようになっている。ジャンプ、つかみ取り、飛び込み。ほとんどのプレイヤーが数分ですべてを理解できるほどだ。経験豊富なプレイヤーが有利なのは当然だが、そのシンプルさとマップのランダム性が相まって、誰でも1位になれる可能性がある。

グラフィックは基本的にシンプルで、ストーリーも希薄だが、「Fall Guys」には個性的なキャラクターが揃っている。コスチュームの種類は驚くほど豊富で、そのほとんどがユニークで奇抜なものばかり。障害物やコースはグロくなくとも威圧感があり、これはキャンディコーティングされたテクスチャの明るい輝きによって達成されているところが大きい。「Fall Guys」の爽やかな美学にふさわしいのは、同じく爽やかなプレイタイムだ。どんなに緊迫した対決でも15分もあれば終わるし、ほとんどのプレイヤーはマッチを最後までやり遂げることはできないだろう。手に取ってすぐに遊べるゲームをお探しなら、「Fall Guys」はうってつけのゲームだ。

また、オンラインゲームのジャンルで横行しているマイクロトランザクションの多くを回避しながら、このゲームを実現している。ゲーム内でアイテムを購入することはできるが、それは常に純粋な化粧品だ。また、コスメティックアイテムのうち、有料アイテムにのみロックされているものはほとんどない。マイクロトランザクションは、ゲームをプレイすることで獲得できる通貨を提供するだけだ。専用のコスチュームは有料DLCの形で提供されるが、その数はごくわずかで、それがなくても実際のゲームには何の影響もない。

「Fall Guys」を全体としてどれだけ楽しめるかは、自分がどれだけ競争心があるか、成功にスキルだけでなくチャンスの役割も受け入れられるか、にかかっていると思う。しかし、短いプレイ時間と気まぐれなアートスタイルで、「Fall Guys」は手放せなくなる。「Fall Guys」をゲームごとにどれだけ楽しめるかは、ランダムな偶然性にも大きく左右される。ほとんどのミニゲームは素晴らしく、ゲームの流れを勢いよく維持するために立派な仕事をしているが、中にはそれほど楽しくないものもある。また、すべてのレベルがランダムに選ばれるため、特定のランをどれだけ楽しめるかは人によって異なるかもしれない。とはいえ、もう1度プレイするのに時間はかからないだろう。

「Fall Guys」は、毎日何時間もプレイするタイプのゲームではない。むしろ、少量ずつプレイするのに向いている。しかし、友人と30分ほど時間をつぶしたり、小さなアバターをドレスアップして活躍する姿を見る口実としては、そうした小さな時間を有意義に過ごすことができるだろう。いずれにせよ、「Fall Guys」はバトルロイヤルの方式を取り入れ、ゲームプレイと芸術的感性の両面で新しいことをやってのけている。

高評価

• 24種類のイベント
• 15分間の爽快なゲームプレイ
• 直感的な操作で、すぐに覚えられる

低評価

• 各イベントのクオリティにばらつきがある
• ローカルCo-opやソロのゲームモードはない